2015年11月04日

骨髄提供をしました。

突然ですが、先日、骨髄提供をしてきました。


今回の経験で、骨髄提供に対する誤解・思い込みによる情報が独り歩きし、


もはや都市伝説のように語られていることを強く実感しました。


少しでも世間の誤認識を改める手助けになれば、と思い、書き出してみます。




・骨髄採取は下半身不随になる危険性がある
⇒これは、骨髄と脊髄を混同しているための間違いです。骨髄と脊髄には何の関係もないので、ありえません。

・骨髄採取は激痛を伴う
⇒多分激痛を伴うのでしょうが、採取中は全身麻酔下にあるので、無痛です。正直何も覚えていません。

・全身麻酔の注射も激痛
⇒これも激痛を伴うのでしょうが、その前に全身麻酔の為の表面麻酔を受けました。歯医者さんの麻酔程度の痛みでした。

・しばらくは入院する
⇒3泊4日でした。最短で、採取前一日と採取日、採取後の一日、です。四日目の朝10時には帰宅していました。入院といっても、麻酔後の数時間はベッドですが、そのほかの時間はずーっと自由時間でした。

・採取後に腰痛・ヘルニアになる
⇒個人差があるのでしょうが、深刻な腰痛ではなく鈍痛です。普通に歩けます。ヘルニアになる人は、採取は関係なくヘルニアになる人なのかもしれません。


これらがネガティブイメージの誤解なのだと思います。


反対に、ポジティブイメージの誤解もあります。



・一人の命を救うことになる
⇒命を救うチャンスのうちの一つとなるだけです。移植後に悪化してしまうケースも多いのだそうです。

・絶対に誰かの為になる
⇒高い確率で移植に使われますが、何らかの理由により、まれに破棄される事もあるそうです。この場合は骨髄採られ損です。

・レシピエント(患者さん)からお礼の手紙が届く
⇒届くかもしれません。でも届かないかもしれません。届かないという事はお礼も言ってもらえないのです。

・偉いねーと人から尊敬される
⇒せっかく親からもらった身体に穴をあけるべきではない、とか、赤の他人に何故そこまで?という否定的な方は意外にも多くいらっしゃいます。私の周囲ではほとんどの人がこちら側だった気がします。



このように、ドナー関連というのは私自身を含めた私の周辺だけでも誤解、思い込み、噂話に事欠かない話題なのです。


ドナーに興味があるのに躊躇している方、逆に、ドナーとなる事に計り知れない期待に胸を膨らませている方、


そんな方々の公平な判断材料の一つになれば幸いです。




同じカテゴリー(レビュー)の記事画像
神戸みなと温泉 蓮
1.17のつどい
ルパンvsコナン君 THE MOVIE
永遠の0
風立ちぬ
コナン君 2013
同じカテゴリー(レビュー)の記事
 神戸みなと温泉 蓮 (2017-05-30 17:35)
 1.17のつどい (2015-01-17 10:47)
 ルパンvsコナン君 THE MOVIE (2014-01-18 20:19)
 永遠の0 (2014-01-17 20:13)
 風立ちぬ (2013-07-21 16:25)
 コナン君 2013 (2013-05-09 21:31)
Posted by BILLY at 13:58│Comments(0)レビュー
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。